
マンガ「げんつき」の二巻では横須賀水道みちを辿って半原から横須賀まで行く話があります。
と言うかあの道、てっきり横浜水道みちだと思っていたところが実は横須賀水道みちだったんですね。と言う訳でずーっと神奈川県民な割に知っている様でよく知らない何かを知る為に、マンガ同様この道を辿って行きたいと思います。

げんつき 2 相模大野女子高校原付部 (フラッパーコミックス)
- 作者: アキヨシカズタカ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2013/08/23
- メディア: コミック

スタートはここからです。半原のバスターミナルから500mくらい宮ケ瀬ダム方向に川沿いに進んだところにあります。日露戦争当時に横須賀の海軍に水を送る為に作られた施設らしく、煉瓦造りの歴史を感じさせる建築物が敷地内にあります。またつい最近まで横須賀市民の水道源として利用されていた様です。

どこの北海道でしょうか?中津川沿いに半原の集落を抜けると写真の様な超まっすぐな道に出ます。中津川を挟んで反対側には「海底」と書いて「おぞこ」と呼ぶ集落があります。なるべく最短距離で水道管を通す必要が有ったのでしょうか、通常の街道であれば街から街へ道が繋がっていきますが、水道みちの場合はそんな事一切無視してひたすら横須賀に向かっていきます。
なお奥の急な上り坂は逆方向から下ると、まるでローラーコースターの最初の下り坂みたいで爽快、と言うかちょっと怖いです(笑)。

この道の下に水道管が走っています。とは言え埋設管なのでほとんど目にする事は無いのですが、先の上り坂の手前で小川を横切る際に水道管が顔を覗かせていました。ここが水道みちである事の証拠ですね。

急坂を昇って中津まで来ました。こうやって標識も出ています。

中津の辺りはそれこそ遠慮無しにまっすぐに水道管を引いた為か、延々と直線の道路が続きます。これ、厚木の中依知までほぼ直線で繋がっています。また水道管を埋設している関係で車両の重量制限があったり、先に書いた様に街道では無い為道路としての利用価値は生活道路であり、つまり信号がほとんどありません。
気持ちイイですよ。どれくらい気持ちイイかと言えば、ナビが散々まがーれ、まがーれと言ってきますが、そんな事まったく無視したくなるくらい、とにかくまっすぐな道を走る気持ち良さが強いです。だってこんな道見たら、端から端まで走りたくなるではないですか!。
中依知からは129号線を南下して金田の交差点を超え、そこからちょっと進んだ辺りで左折して相模川沿いに行けとナビ(つながるバイクアプリ)が言ってきます。この辺りに相模川を水道管が渡っているのですが、ついついそのチェックポイントをすっ飛ばして246号線を海老名に向かってしまいました。なので水道橋の写真は無しです。ちょっと心残り。

相模川を渡ってからの水道みちは車道としては途切れ途切れになり、この様にほぼ遊歩道として利用されているところも多くあります。なので、水道みちを辿るには沢山迂回が必要になりますが、それはそれで探検みたいで楽しいのです。

チェックポイントの東名高速に掛かる陸橋です。そしてその先には!

おおぅ!この景観、丘の上から谷を下って反対側の丘の上にまで水道みちが続いています。
行かないでか!
しかし写真が縦長ばかりだなぁ(笑)

先の反対側の丘を昇るとまた谷となり、その谷から丘に繋がる辺りです。
面白い、本当にこの横須賀水道みち編は面白い。
何と言うかこの辺りから横須賀水道みちは道としての利用はあまり無いのか、だんだん舗装が荒れてきます。それどころか完全に泥道だったりしてKTMならともかくトリシティでは迂回せざるを得ないところや、道が途切れていてそこにゴザを引いておっさんが道路で寝ていたりとなんでもありですね(笑)。

迂回しながら横須賀水道みちの砂利道を進むと東海道新幹線の高架???が見えてきました。ちなみにこの高架???の頭上高さ制限は1.6mです。頭を下げていないと余裕でヘルメットを天井にぶつけます(笑)。

砂利道を抜けた辺りで水道みちはいすゞ自動車の工場内部を走り、こちらは水道みちをロストしてしまいましたので、次のチェックポイントである長谷の大仏まで進みます。
なんか凄い街中に来てしまった(笑)。

さすが古都鎌倉、一大観光地、基本的に道が狭い所に車や観光バスが押し寄せ、そんな大渋滞をやっと抜けてチェックポイントの逗子駅前に来ました。着かないかと思ったよ。

勿論この逗子も水道みちの通過点であるわけで、こうやって水道管が顔を覗かせています。ここから山越えして東京湾側に抜ける訳ですね。

山を越えて田浦からは16号線を南下し、汀橋を右折して京急のガード下です。海軍と書いてある標柱がガード下に埋まっています。海軍ってワンピースに出て来るあれではないですからね。

さてガード下から進行方向に目を向けると、さすがぁ横須賀、無駄に急坂が多い。そう言えばヒロシも年に3回くらい車で崖下に落ちるとか(笑)。

ここが横須賀水道管のゴールの逸見水道局ですね。先の急坂を昇った先にあります。
ところでGPSによると半原の標高は180mでした、そしてここの標高は82mです。その落差約100m。この100mで半原からえっちら、おっちら水が流れているのでしょうか?それとも何処かにポンプが有るんでしょうか?謎ですね。

ところでマンガ「げんつき」の物語は戦艦三笠、更に猿島に続きます。

まぁ私は水着を用意していなかったので猿島には行きませんでしたが。
ところで三笠ってでかいんですね。日露戦争当時の戦艦だからもっと小さい物を想像していましたが、実際は全長131mあるんですね。現代の護衛艦と比較しても損色ないですね。しかも主砲がでかいでかい。船同士で殴り合いの喧嘩をする当時の船、まさに戦艦ですね。
物語は続くのか?

朝の8時47分きっかりに半原水源地を出発して、まぁ大体12時位には三笠に辿り着きましたんで、折角なので三浦半島を廻って帰りますか。まずは「つながるバイクアプリ」のいちおしスポットである観音崎灯台に向かってみましょうか。向かっただけですが。
観音崎から浦賀に向けて走っている時、上空が賑やかになって来ました。空を見上げていると、コブラが3機編隊で現れ、続いてチヌークが3機編隊で現れ、そうしているうちにファントムが3機編隊で現れ、とうとうイーグルが3機編隊で現れ、いったい横須賀は戦争でもおっぱじめたのでしょうか???防大の卒業式の式典だそうですよ奥さん。ツイッターって便利!

三崎にやって来ました。神奈川の先端は、有料の橋を渡ってその先の海外ですが、まあここまでで善しとしましょう。漁港に止めて休憩していると三崎の漁師さんからトリシティに熱い視線が(笑)。
LMW部の広報係としては取り敢えずこのツーリングの間に、駐車場のおじさんと、KLX125に二人乗りしている若者と、ここの漁師さんにトリシティのアピールはできたようで良かった。


トリちゃんの今回のツーリングの燃費は約39km/l。これまでの平均燃費は36.6km/l。山を走ったり街を走ったりでこの燃費は悪くはないですね。
今回利用したバイクナビ、つながるバイクアプリはここから!
http://www.yamaha-motor.co.jp/tsunagaru/app/

げんつき 2 相模大野女子高校原付部 (フラッパーコミックス)
- 作者: アキヨシカズタカ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2013/08/23
- メディア: コミック

げんつき 3 相模大野女子高校原付部 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
- 作者: アキヨシ カズタカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2014/04/23
- メディア: コミック

げんつき 4 相模大野女子高校原付部 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
- 作者: アキヨシ カズタカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2014/11/22
- メディア: コミック