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M5Stackとフォント ランレングス(RUN LENGTH ENCODING)への対応

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m5stack_proportional_font_004.jpg前回ではランレングスのデコード方法が判らなかったので、非圧縮フォントデータのみ扱いましたが、今回はデコード方法が判ったのでそれに対応しました。

一応フォントデータのデコード方法ですが、例えばFont32rle.cを見てみると
widtbl_f32[96]と言う配列、chr_f32_20[]と言う配列、chrtbl_f32[96]と言う配列が有る訳ですが、

widtbl_f32はその文字の横幅を示しています。最初の値はASCIIコードでスペースなのですが、そのスペースの横幅はこの場合5ピクセルです。

chr_f32_20は文字のビットパターンで、ここがランレングスで圧縮されています。配列名の最後の2文字はASCIIコード番号を示し、この場合はスペースの20(16進)です。

chrtbl_f32は上記ビットパターンのポインターの配列です。

なので文字の横幅を知りたい時は、ASCIIコード番号からオフセット分を引いた値をwidtbl_f32配列のインデックスにすればアクセスできますし、ビットパターンを知りたい時はASCIIコード番号からオフセット分を引いた値をchrtbl_f32配列のインデックスにすればアクセスできます。

ランレングスのデコードですが、ビットパターンのそれぞれの1byte単位のデータに着目してみます。
例えばASCIIコードでスペースの値は以下です。
PROGMEM const unsigned char chr_f32_20[] = 
{
  0x7F, 0x1
};

1byteのデータの最上位ビットが色の情報であり、例えば最上位に1が立っていれば1ピクセル表示する。1が立っていなければ1ピクセルの表示は行わないとします。(逆でも構わない)
続く7bitはその色情報が続く長さを示し、0から127までの値を取りえますが、実際はその値に1を加算します。
上記の0x7F, 0x1であれば、127+1+1+1=130ピクセル分表示しない事になります。
さて横幅は5ピクセルですので、130を5で割れば26となり、26は文字高さになります。
実際はこの値はFont32rle.hの中で定義されていますので、この定義を利用する方が良いでしょう。

さて、ランレングスのデコード方法が判ったので、実際にLCDに表示させてみました。
フォントサイズが32まではそれなりにASCIIコードが表示されますが、それ以上のサイズのフォントはまともに表示できるのは数字のみの様です。
ROMサイズをケチったのか?それとも面倒臭かったのか?

ESP32 Arduinoのプロジェクトを置いておきます。
https://1drv.ms/u/s!AgxfaDqma1yrhk6AY-NUsBh7pyXb


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